独特の香りが自律神経を刺激し、体を温める「ニラ」
ニラには、β-カロテン・ ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEなどが多く含まれる。硫化化合物(アリシンや硫化アリルなど)が含まれ、抗菌性があるとともにビタミンB1の吸収をよくする。そして特有の香りがあり、自律神経を刺激してエネルギー代謝を高め、体を温める。硫化アリルには、血液をサラサラにして、血栓などを予防する効果がある。ユリ科(ニンニク・タマネギなど)の植物にも多い。ただし空気や水にふれると効果が弱くなる。
ニラのしぼり汁は胃病・胃痛によく、とくにあおむけに寝ることもできないほどの痛みに効くという。ニラには胃もたれを解消し、乳酸菌などの腸内有用菌の繁殖を助ける作用もある。また、精力増進効果もある。虚弱な人・下痢気味な人・泌尿生殖器系の弱い人が常食すると、胃腸が丈夫になり、スタミナがつく。
ニラの種子を乾燥させたものは漢方薬として用いられ、強壮・強精・頻尿・下痢などに効くという。鱗茎は韮菜(きゅうさい)と呼ばれ、胃炎・鼻血・解毒などに使う。
ニラをたっぷり使った雑炊やみそ汁は冷え症や夜尿症によい。また、ニラのしぼり汁は喘息や切り傷にも効く。
ニラには食物繊維も多い。カリウム(トマトやナスの2倍)をはじめミネラルも多い。そのほか、クロロフィル(葉緑素)もガンの予防に効果がある。
このように、ニラの効用は数え切れないが、『本朝食鑑』には「五辛の一つであるから、みだりに食べない。また煮て食べるのが宜しく、生食は宜しくない」と記されているそうだ。また、調理法によってはビタミン、とくにβ-カロテンの損失が大きい。
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